糸球体濾過量(GFR)による腎機能の評価
腎臓の基本的な機能(腎機能)の良し悪しは、糸球体濾過量 Glomerular Filtration Rate (GFR) を用いて評価します。
腎機能が低下すると、体内でつくられたゴミ(クレアチニンや尿素窒素など)を尿中に捨てることができなくなるため、体内に蓄積するようになります。これを反映して、血液検査ではクレアチニンや尿素窒素 Blood Urea Nitrogen (BUN) が高い値になります。
慢性腎臓病 Chronic Kdiney Disease (CKD) の病期(ステージ)分類
慢性腎臓病(CKD)は、糸球体濾過量(GFR)に基づいて、5段階に分類されます。ステージ5まで進行した場合、腎機能が著しく低下していることを示します。内服薬や食事療法では全身の管理が困難になる危険性が高く、血液透析、腹膜透析、腎移植のいずれかを検討することが必要になってきます。
慢性腎臓病(CKD)の患者さんには、それぞれの病期(ステージ)に応じた治療が必要です。したがって、自分の糸球体濾過量(GFR)がどれくらいであるかを知っておく事がとても重要です。
あなたの糸球体濾過量(GFR)はどれくらい?
実際に糸球体濾過量を測定するとなると、複雑な検査をしなければなりません。そこで日常診療においては、18歳以上であれば、血液検査のクレアチニンの値からおおよその糸球体濾過量(推算糸球体濾過量 estimated GFR (eGFR))を計算します。

あなたの性別、年齢、クレアチニンの値を入力して、推算糸球体濾過量 (eGFR)を計算してみましょう。
推算糸球体濾過量 eGFR (mL/分/1.73m2体表面積)
eGFR = 194 X クレアチニン[mg/dL]-1.094 X 年齢[才]-0.287 (女性は X 0.739)
注意! この推算式は、18歳以上を対象にしています。18歳未満には使えません。